たんたんと、たんたんと、

淡々と坦々と綴る日々

コトバで創作

咲かないつぼみ

私はつぼみ咲かないつぼみ春がきて夏になり秋がおわり綺麗なお花を見ては悲しくて切なくて冬の真と冷えた美しい空気の中で柔らかい光に包まれてやっとやっと気付いたの私はつぼみ咲かないつぼみ咲かない良さを知ってるの◎つぼみ(radio live ver.) / 大宮エ…

黄色い世界で

足元を見れば いつもそこには世界が広がっている 今まで気付かなかった知らなかっただけ 小さなことに喜びを感じる 小さなことに心を動かす 花や虫たち、風、太陽の日差し、雨粒の音 自然の息づかいを感じる 今までの自分と何も変わらない、と感じても 既に…

明け方の空想ドライブ by fast car

今朝は4時に目が覚めました 普段なら爆睡している時間なので とても新鮮です ベランダに出てみました ヒンヤリとした風が肌を撫でます 見下ろすと新聞配達の自転車がライトを点けて通り過ぎていきます それ以外何も無い 空は夜の蒼さと太陽の光が混じり合っ…

たんぽぽ郵便やさん (実験1)

たんぽぽ郵便やさんふわふわのキラキラのパラシュートの下には、ピンとしたしなやかな背筋が伸びている。その先にしっかり結ばれているのはだいじなだいじなお手紙たち。今週のだいじなだいじなお手紙は123こ。ふわふわのキラキラの123個のパラシュー…

霧、澄み渡り、

誰かに恋をしている 目の前のホンの数メートル以内しか見えない様な ピンクい霧に包まれた世界が広がっている あのヒトのあたまに何か白いのがついているのが見えた気がしたり あのヒトのまわりでふわんと何か動物的なものが臭ってきた気がしたりすると 何の…

春の匂いの記憶

【匂い】 は記憶に深く残る ワタシの実家の庭に城をこしらえているアリの一族がいた 死んでいる蛾をコツコツとバラし 自分が仕えている一族の城へと運び込む 城の入り口はそれほど大きくないはずなのに 食糧は城の中へとするりと吸い込まれていく 4歳のワタ…

オオキナキのものがたり

光が欲しい 雨水が欲しい たくましい幹が欲しい 全てを吸い尽くせる程の太く長い根が欲しい オオキナキはいつも欲しがっていた 毎日自分の欲望を見つめ 前だけを見ていた 欲しい、欲しい、欲しい 欲しいものを手に入れる為に 周りにいるライバルを蹴落とすこ…