たんたんと、たんたんと、

淡々と坦々と綴る日々

サクラ、華やかとか儚く美しいとか言われてるけど

サクラ。

 

日本人を魅了してやまない花。

 

つぼみが次第に満ち満ちてゆくのを期待しながら眺め

 

満を持してついに開きはじめた彼らに歓喜したかと思えば

 

雨 風 に 負けてしまいやしないかと一方的にハラハラし

 

太陽を味方につけた休日 ここぞとばかりに老若男女が群がる

 

そして

 

あぁ飲みすぎた。とか言い出す大人が増える週明け

 

彼らはひっそりと今年の役目を終えるのである。

 

 

散った花弁は雨でぬかるんだ泥に呑み込まれ

 

 

大量に撒き散らかされた花びらの事を人々は心のどこかで疎ましく感じる。

 

 

そして、彼らの最期を心に焼き付け感情を爆発させるかのように

 

 

力強く瑞々しい新芽が吹き出すのだ。

 

 

1年後同じ仕打ちに合うとわかっているのに

 

 

彼らは歩みを止めない。

 

 

なんともひた向きで泥臭く勇気ある生き物だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関から出るとき、ドアをほんの少しだけ開けて

あぁ、出かけるのやめようかな・・・とか

あ、風がないからこのアウターでイケる!とか

思っていた日がついこの間だったかと思えば

もう世の中は新年度を迎え

そしてサクラは散りゆく季節になっていた。

ワタシは 散りゆく この瞬間のサクラの姿が好きだと思った。

 

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