熱いのを
遂に寒くなってきた
コーヒーが好きで
飽き性の割に、それだけはほぼ欠かさず飲む生活が続いている
しばらく楽をしていて夏は水出しコーヒー
更に手抜きをしだしてパック入りのコーヒーに頼っていたのだけど
もうだめだ、熱いのを欲する 季節がやってきた
お湯を沸かしている間に
ミルで豆を挽いていると
かい十(3歳)が近寄ってきてボタン押させろと言う
フィルターをセットして粉を セット
カップに湯を張り温めておく
粉全体に湯を優しく静かに注いで一息置く
湯気とともに沸き立つ香りをそっと吸いこみ
更に丁寧に注ぎ続ける
モコモコとアクが湧き上がって来たらば
私は密かに心の中でガッツポーズをする
この瞬間が一番の快感である
かい十はポタポタと落ちるコーヒーを楽しそうに眺めている
久しぶりのドリップだけど
自己流の手順を、案外、体は覚えていた
自分で淹れるコーヒーは嬉しい美味しい
無心になれる時間だ